「PK shampoo なんj」で検索したら「ファンがキショすぎる」と書いてあった

ヤマトパンクスが体調不良だというツイートを見た。

PK shampooを知ったのは2020年の冬だった。高校で一緒にバンドを組んでいた先輩がインスタのストーリーにライブの写真を載せていて、なんとなくYouTubeで検索して京都線という曲を聴いた。私は音楽の教養がマジでないので「尾崎豊みたい」という感想しか出てこなかったけど、金髪で顔が濃いボーカルの印象が強烈だったので、Twitterを何気なく検索してみた。めちゃくちゃだった。インタビュー記事を読んだ。noteを一気に全部読んだ。Kanzakigawa epを続けて3回くらい聴いた。他の多くのファンと同じく、私は気がついたらヤマトパンクスと彼の音楽に強く惹かれていた。

2021年の夏、梅田バナナホールで開催される浪漫革命のライブにPKがゲストで出ると知って、一人で観に行った。コロナ禍で久しぶりに行ったライブハウスは、音の振動が足から伝わってきて痺れた。ヤマトパンクスとロッカーの前ですれ違ったけど「いや、背でか…」と思うだけで声はかけられなかった。余韻を抱きしめながら阪急で帰った。

また、秋には関大前でのワンマン「Hello, my name is PK shampoo」を観に行った。整理番号がまさかの1番だったのにも関わらず、前に行く度胸がなくてめっちゃ後ろの端っこで観た。関大前ということもあってMCが内輪ネタまみれだった。

そしてこの間の3月、BIGCATでのワンマンに行った。

14時くらいに心斎橋について、近くの喫茶店に行った。ジャズのレコードが流れていて、週刊誌が置いてあって、メニューはコーヒー、紅茶、バニラアイス、カレーくらいで、コンセプトがまるでない感じがよかった。店主っぽいおばあちゃんがスクラップブックを見せてきて「吉沢亮がロケでここ来てん」と話しかけてくれて、なんか心が少し通ったような気がしてうれしかったけど暫く見ていたら客全員にその話をしていた。ヴィレヴァンに行って、古着を見て、サイゼでワインを飲んでから会場に向かった。整理番号が3番だったので最前も最前のど真ん中だった。

ヤマトパンクスは珍しく酔っていなかった。終始遠くを見ながら歌っていた。歌が上手だった。MCもちゃんとおもろかった。前髪が短すぎた。カイトくんは恐竜みたいな歩き方をしていた。カズキさんはあんまり見えへんかったけど初めて見るドラムソロがかっこよかった。にしけんさんは中学の同級生の美馬くんに似ていた。アリマさんは前髪がベッタベタだった。

阪急沿線で生まれ育って、思春期にニコニコ動画ばかり観て、ちょっとインテリぶった私が、ヤマトパンクスが作る音楽をいいなーと思うのは必然なのかもしれないとか思う。ファンがきしょすぎると言われても、うん。。。としか言えないけど、PK shampooはとてもかっこ良いバンドです。